2015年11月16日

資本主義とは

投資を色々と経験すると、大きく2つに分けられることに気が付きます。


一つは実体への投資。そしてもう一つは非実体への投資です。
実体への投資というのは、凄く簡単にいえば、事業投資です。
代表格は株式投資でしょう。

では非実体への投資とは何でしょうか?
このブログで身近なものは、為替でしょうか。金利もそうですね。
金利は貸付金に発生するものですので最終的には事業投資に近いですが、表面的には非実体への投資、でも本当は事業への間接投資と言えます。では為替は?GOLDは?

まあ厳密に分ける必要はあまり無いかもしれませんが、一つはっきりと言えることは、何をとっても投資というのは 「資本主義の塊」 だなー、と思うのです。
為替もGOLDも、結局は表面的には非実体ですが、最終的には事業に結びつきます。

つまり、どのような投資であっても直接、関節は問わず、そして関節であってもその距離を問わず、とすれば、全て最終的に利益を生む源泉は事業、ビジネスだと言えます。
GOLDだって高く買ってくれる需要がなければ、値段があがりません。それこそ事業です。

では今はどうか?

個人的な感覚ですが、資本主義の精神が今は正常さを失いつつあるのではないか、と思うのです。
いや、逆かな。
より一層、先鋭的に資本を中心とする考え方になってきているのでしょうか。
その典型的な考え方が、「会社は株主のもの」 だと思うのです。

インターネットによって情報格差が物凄く少なくなりました。その結果として、少しでも利益を生みそうなビジネスはあっという間に人が群がり、価格競争の果てに市場が荒らされます。
ヤフオクのおかげで参入障壁が破壊された結果、その筋の専門会社の高付加価値が、高利益と比例しなくなりました。

これは消費者にとっては良いことですが、事業家にとっては難儀なことでしょう。
参入障壁が少ない反面、旨味を見つけて参入した事業にはあっという間に競合が入ってきます。
競合に勝つためにはより一層の工夫と価格競争が必要です。
そしてその結果として、より利益率は下がり、事業リスクが増えることになりかねません。

しかしそれは消費者にとっては良いことだらけです。

ですがこれらは投資家にとってはどうでしょうか?
多くの投資は、直接間接的に事業投資に関係することが多いです。
そして事業における利益率の低下は、すなわち投資家にとっても微妙な状況を作り出すのではないでしょうか。

分かりやすく言うと、事業への直接投資を行うとします。
投資家への利益分配率 (いわゆる投資利回り) が10%、と聞くと投資家としては内容を聞いてみたくなりませんか?

しかし・・・もし私がその事業の経営者なら、資金を供給してくれた投資家に対し、利回りとして10%を提供することになる、と最初から分かっているなら、それは次善策とします。それよりはまず、銀行融資を考えることでしょう。
銀行融資なら借入金利は3%とか4%とかですので、圧倒的に有利です。銀行金利を借りたほうが絶対に自分のビジネスにとって有利なんです。

ではなぜ投資家を募集するのでしょうか?
もしその理由が、銀行から資金を借りられないから、だったらどうします?
そうなんです。銀行が貸付けをできないような会社に、自分でリスクを背負って貸せるか?ということなんですね。

ですが株式投資は別です。これは企業にとっては借入金ではなくて資本金になりますから。
投資家からすれば同じようですが、企業からすればまったく別物です。

投資というと高尚に聞こえるかもしれませんが、結局はカネの貸し借りなわけです。
そこには一般人の感覚が当然通用するし、一般人としての感覚が通用しないなら、それは何かがおかしい。

漠然と資本主義の限界を感じているからこそ、根本的なことを色々と考えているところです。

かなり前に投資のナントカについてどーのこーの、と書きましたが、やっと本文に書いてみました。
これでも言いたいことの10%くらいいですが。

posted by 音有 at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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